第154章 うっかり者

「いい。さっきも言っただろ。3分くれ。俺が全員片づける」

スキンヘッドの小川が腹を抱えて笑った。

「こんな楽に稼げる仕事、初めてだわ。ヒモが1匹に、腕っぷしもない女が2人だろ? 俺が出るまでもねえ。余裕で終わる」

桜井部長は、小川が相変わらず咲子を舐めているのを見て、眉間に深い皺を刻んだ。

咲子がどれほど強いか――桜井部長はこの目で見ている。侮れば、確実に痛い目を見る。

だが厄介なのは、何度忠告しても小川が聞く耳を持たないことだ。ここまで来ても、咲子をまともに相手として見ていない。

桜井部長の胃がきりきりと痛む。これは洒落にならない案件だ。もし小川が油断したまま咲子にやられでもし...

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